テッド・チャン情報メモ 映画の話
…SFマガジンの大森望さんの連載ページに、テッちゃんのお話が載っていました。 (大森望さん…って、ヒューゴー賞授賞式でジョージ・タケイさんとともに司会をなさっていた方ですね…。 それまでお名前も知らなかったくらい、SFマガジンは読んでないんです。 ていうかSFそのものそれほど読んでないほうですね、きっと…(^ ^;))
大森氏はテッちゃんとSFファン同士の「無駄話」を楽しまれたほか、 作品についてとか、いろいろ聞いたそうです。 文章から、大森氏も「こいつかわいい♪」みたいなモードになってる(?)のがうかがえます。 目が腐っているせいか、まるでテッちゃんが大森氏にナンパされてるような光景が目に浮かびました。 さすがはオタクキラー!? (…くどいようですが、目が腐っておりますのでご容赦を。(^ ^;) だって「酒飲まないならお茶でも」だの「無理やり拉致」だの…腐女子がなごんでも無理ないっス。(笑) 未読の方はぜひ今月号のSFマガジン立ち読みして…いや、買ってださい!この記事のためだけでも!(笑))
一部は録音してあるので機会があれば文章化するかも…とのことでした。 …してくださいませ~~~!(^ ^;) (あるいは、すでにネット上とかで公開されているのでしょうか。 PCクラッシュで検索どころではなかったのでわかりませんが… それどころか、ブックマークしまくったインタビュー掲載ページのアドレスもキレイサッパリ失ってしまうし…(泣))
それはともかく、面白かったのはその「無駄話」のほうで、テッちゃんのお好きな三大名作映画というのが出ていたのです…
>「1999年がすごい当たり年で、僕の好きな三大名作が公開されたんだ」 >三大名作って? >「『マルコヴィッチの穴』、『マトリックス』、それに『ファイト・クラブ』」 (SFマガジン11月号163ページより)
…かっ、かわいい…っ!(ごめんなさい!(^ ^;))
なんというか、ある意味「男の子!」って感じですね。 大森氏の注釈によると、この三本をあげる時点で、大森氏と同系統の趣味の「ある集団」に分類されるそうで、 >あとはえんえんチャーリー・カウフマンの話で盛り上がるボンクラぶり。ダメすぎる! …とのことです。いやー、楽しそうですねえ♪ 「ある集団」というのがなにかは知りませんが、なんとなく「ボンクラ」のニュアンスはつかめるような…(笑)。
しかし私はやはり、失礼承知で「かわいい」と言わせていただきます…スイマセン!(^ ^;) 困ったなあ、ほんとにもう萌えツボ突きすぎで完全にキャラが成立してしまいましたよ。 お酒を飲まないというのもこの記事で初めて知りましたが、つくづくイメージ裏切らない人だ…。
前後の話のノリと、英語で「名作」を何と言ったのかにもよりますが… 文章から受けるイメージがあまりにマジメなもので…。 …『マトリックス』をマジメに「名作」と言い切るってすごくありません!?(て思うのは私だけかしらん)
この三本、いずれも公開時に劇場で見はしましたけれど、細部はもう忘れているので、この機会に見直してみようかと思いました。 (ついでに、先日旧友との話で盛り上がった『ブレードランナー』とか 『サルート・オブ・ザ・ジャガー』なんかも見直そうかと…懐かしシリーズで(笑))
まずは『マトリックス』を借りてみました。うーん、頻繁にパロられていたイナバウアー(これも死語に)とか ウリだったアクションシーン以外では、鮮明に覚えていたのは台所でクッキーもらうところでした(笑)。 改めて見ると、キアヌ・リーブスってけっこうかわいいですね…。(いまさらですみません) 面白いです。引き込まれます。たしかに。 でも…「名作」って言葉とはなんかニュアンスが違うなあ…なんて余計なお世話ですけど。 キアヌくん再評価(?)しちゃったので、そちらもいもづるで楽しもう♪とか思ったミーハーでした。 けっこう目にしていたわりには、萌え対象としてはなぜか圏外の俳優さんだったんですが、 今回初めて琴線に(ほんのちょっと)触れました。お茶目なシーンがあったせいかな。
さて、話は変わりますが、ぢつはテッちゃんの映画ネタ話でまずワタクシが食いついちゃったのは、 『あなたの人生の物語』巻末の『作品覚え書き』に出てきた、『プロフェシー/ゴッド・アーミー』でした。 …って、あれ?今確認するまで『ゴッド・アーミー/悪の天使』だと思ってました。 違う映画なのか?…とか思って調べましたら、全米公開版というのが別にあって、それが『プロフェシー…』なんですね。 基本的にはやはり同じ作品でした。
たしかクリストファー・ウォーケン様とエリック・ストルツ目当てでレンタルで見ましたが、 けっこう面白くて印象に残ってたんですよね。(今では「面白かった」ってことしか覚えてませんが(笑)) なので、その名前が挙がっていたのを見て「うわーっ、私も好きですよそれ~っ♪」みたいな(笑)。 でもいい意味でB級感のある作品だった記憶があって、 あのハイブロウなイメージの短編集で、作品解説に名前が出てきたのが意外でした。 これを見て天使の話を書きたくなって、できたのが『地獄とは神の不在なり』だというのですが…。 (別ベクトルの話ですが、クリスチャンでなくても天使ネタとか書いてもいいんだ、みたいな いまさらな解放感?みたいなものも感じました。天使/堕天使の世界観て魅力的なんですけど、 たとえば日本人の自分なんかが調べて書いたとしたってウソくさいじゃない?とか自主規制が働いてたんです。 でも、「門外漢」(チャン氏は無神論者)でもこれだけの作品にしちゃう人がいるんだ、それって「有り」なんだ、みたいな… まあ、知ったうえで否定している「無神論者」と、元から基盤のない人間では違いますし、 天使ものを書いてる西欧の著者がみんなクリスチャンなわけもないのですが、 少なくとも「ネタに使う自由」みたいなものを意識するようになりました。 チャン氏は見かけが東洋人なので、そんなふうに感じたんでしょうね。われながら安直です(笑)) 映画のほうも見直してから、再読してみようかな。 全米公開版は特撮シーンが追加されて、展開も少し違うそうなのでそちらを見てみたいなあ。 資料を見たら、ヴィゴ・モーテンセンも出てたんですね。なんか出てるのおいしい人ばっかりって感じが。(笑) …でも、なんとこれ、DVDになってないんですね!うわびっくり!
…テッちゃんに話を戻しますが… この方、作品を読むとすごくマジメなというか、シリアスなイメージなんですけど、 けっこうケレン味全開の、アボリアッツ映画祭参加、みたいなものがお好みなんですね。 (…アボリアッツ映画祭って、もうないんでしたっけ…?) なんだか安心するような。(笑)
そういう意味ではやっぱり、歌舞伎も(見たら)お好きなんじゃないかなー… でも明らかに猿之助さんタイプじゃないですね。(笑) 松羽目ものでもなくて…。綺麗で不条理でケレン満開だけど「脊髄に来る」ようなタイプの… 南北ものを忠実にいいキャストでやったのとか、見ていただきたい感じがします。 読みハズしてるかなあ?(笑)
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