『スーパーマン』 Superman


なんといってもあのテーマ曲!文字が飛んでくるだけなのにワクワクするオープニング!
(あのシュワーって音がいいですよね!(笑))
コミックブックを子供がめくるところから始まる導入も、キャラクターの歴史を感じさせて素晴らしい!

BSであらためて見て、こんなに面白かったのか…!と驚きました。
映像もいいし(CGを見飽きてくると、この時代の特撮ってすごく魅力的!)
コメディとしてすごくテンポがいいのにも驚かされます。
そしてスーパーマンがこんなに魅力的だったとは。
(正直、昔はあのコミックブックから抜け出てきたような顔がちょっと気持ち悪くみえてました。
変われば変わるもんです(笑))

翼のもげたジェット機を支えたり、地殻も動かしちゃったりするキャラクターですが、
クリストファー・リーブのスーパーマンは、やはり木から下りられなくなった猫を助けてあげるあたりに
彼らしさを感じます。助けたあとに「バーイ!」って手を振りながら去っていくフレンドリーさも♪

空から着地する足が優雅ですね。バレエみたい。そしてなんといっても笑顔が素敵。
特にラスト、飛び去っていく前に、カメラに向かって一瞬微笑むところ…。
たまりませんです。


ロイス・レーンとのインタビューシーンが面白くて好きです。
あまりにご清潔な感じのスーパーマンと、俗なのにちょっと乙女になってるロイス。
会話がほんとにいいです。子供みたいに口元に手をもってく(クセなの?)スーパーマンもカワイイ!(笑)
ロイスも一見鼻持ちならない女ですけど、
目の前のスーパーマンにぼうっとなって思わずへんな質問しちゃうところとか、
新聞記者なのにスペルがダメだとか、かわいいんですよね。(笑)

ロイスにまとわりつきながら、なかなか相手にしてもらえないクラーク・ケントがまたハマってます。
(でもしっかりデートの約束はとりつけたんですね。がんばってるなあ!(笑))
あんなにガタイのいいハンサムさんなのに、間が悪いというか、
周りに相手にされないところに親しみやすさが(笑)。
…よく考えると、あそこまでやるってのは本人楽しんでいそうで、けっこうイイ性格なのかもですが…
素性を隠すためとはいえ、べつにあそこまでやる必要ないですよね (笑)

「真実と正義、そしてアメリカン・ウェイ」のために戦う、というスーパーマン。
リーブ氏はこの「アメリカン・ウェイ」という台詞に違和感を感じていたということです。
スーパーマンはアメリカ人だけのために活躍するわけではないですもんね。

ところで、この映画の派手なクライマックスは、「戦い」ではなく「救助」のシーンなのです。
「バトル」が見せ場、ではないのです。それが素晴らしい。
このスーパーマンは、悪人をとらえはしても傷つけないのです。
似ているようでまったく違う、敵を抹殺することと人を助けること。
強く、やさしく、嘘はつかない。
スーパーマン、最高です。


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「Ⅰ」はディレクターズ・カット版。監督の音声解説もついてました。
「クリスの傷つきやすい感じがクラークにぴったり」と評しています。
撮影中のエピソードとか、たっぷり聞けました♪

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