新世紀いい男列伝
クリス・クーパー
1951年7月9日 アメリカ、ミズーリ州生まれ

 ケビン・スペイシー主演のビデオ『告発弁護人』で、主人公の友人(だったかしら)役でチェックしたのが、名前を意識した始めだったと思います。今よりかなりスマートで、より鋭い印象でした。その後『評決のとき』で続けざまにスペイシーと共演していたので、元劇団の仲間とか?と思ったら、全然違って、別口でやはりツボにはまっているデビッド・ストラザーンと同じジョン・セイルズ組だったんですね。セイルズ監督のクーパー主演作はいまだ見逃しています…

とりあえずその他に今まで見ることのできた作品の感想を。ガツガツと出演作を漁るほどの時期は過ぎてしまったので、ちょっとペースが落ちてます(^ ^;)。

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モンタナの風に抱かれて

ロバート・レッドフォードの弟役。都会に出て結婚に失敗して出戻ったり、馬を癒したりしている地に足のつかない兄とは対称的に、実利追求で牧場を経営。田舎者。もちろん繊細さなどかけらもない。兄いわく「(弟は)料理なんか、熱ければ満足する」。ああ、ラブリー…♪ご本人もカンザスの牧場で幼少期をすごされたとかで、無理ない役なのかも。カウボーイ姿が素敵なのに、なかなか画面に映らない。映ってもカットが短くて堪能できない。早送りして一時停止ボタンを駆使したいところだが、本編が始まる前に「極薄テープを使用しているため、再生しながらの早送りなどはしないよーに」というお達しが…!陰謀だ。んなこというなら10分も予告入れるな~!(泣)


大いなる遺産
(タイトルのGreat expectationを、いつもGreat heritageと間違えてしまう私…そりゃ『世界遺産』だよ!(←自己申告))

主人公フィン(成長後はイーサン・ホーク)のあばずれな姉さんの恋人役。姉さんが失踪したあとも、残されたフィンを養育する、人情厚いフロリダの漁師。モンタナで馬にささやく人の弟役に続き、またも田舎っぺ…。彼のルックスって、田舎者っぽく見えるのだろうか、アメリカ人には…(私は服装でしか判断できませんが…)。おなかも出てなくて、わりと長髪。ヒゲを蓄えたいい男である♪漁師の仕事着、だらけた部屋着、オマケにタキシード姿まで見られる。おいしい。クーパー鑑賞度かなり高いが、いかんせんファム・ファタールはグウィネス・パルトロウ。…だいなしじゃん…。主人公を翻弄する重要な女性なので、カリスマ的な美形か神秘的な美女でなければ視覚的に納得できないところ。子役は可愛いのに、大人になると「あれっ?」という感じ。『恋に落ちたシェイクスピア』といい、どうして彼女はこういう、カリスマ性が必要な魅惑の女性役をもらってしまうのか、理解に苦しむ。アメリカ人にはものすごく魅力的に見えるのだろうか…納得いかんなあ…。


遠い空の向こうに

今時珍しいくらいの直球勝負作品。文部省選定も大オッケー。(あ、今は文部省って言わないんだっけ?)しかも退屈しない…どうか中学校あたりで映画鑑賞会に使ってあげてください。
さて、われらがクーパー様は、模型ロケット作りに没頭する主人公の、頑固な父親で炭鉱経営者。
無骨な肉体労働者、というイメージが定着しているんですかねえ。苦労人らしく、息子が一時的に炭鉱の仕事について成果を上げるとすごく喜んだりするあたりに、頑固で照れ屋な田舎者のイメージがよく出ていて泣ける。後味さわやか。クーパー鑑賞度も高し。


アメリカン・ビューティー

海軍将校(なんかいつもうちにいた感じもするが…)で超タカ派スパルタ親父、だけどぢつは…という、「実は彼にはそーいうフンイキを感じてたよね」というお役ですねえ。えへへ(笑)。またもケビン・スペイシー共演でよほどの縁があるのか、ゲイ疑惑がささやかれるスペイシーとの抱擁シーンは「もしかして彼も!?」と下司なかんぐりを花咲かせるには充分な説得力。(実際にはもちろんストレートなよきパパらしいですね。お子さんが脳性麻痺か何かで、普通の学校に行かせるために尽力なさったとか、ほんとに立派な家庭人であるようです)ある意味笑えるシーンなんだけど、シャレにならない神妙なムードもありましたです。ミーナ・スヴァーリといい、ウェス・ベントレーといいクリス・クーパーといい、目の保養でしたねえ。でも、私は一番感情移入できたのが主人公スペイシーの奥さん役のアネット・ベニングで、彼女がキレる場面はほとんどもらい泣きしてました。クーパー鑑賞度はかなり高いですねー♪でもルックス的には髪の長い方が好きだなあ。海軍じゃしょうがないけど…。


ふたりの男とひとりの女

クリス・クーパー、コメディーに初出演!…というのにあおられて行ってきました!あのコワモテをうまくギャグにからませたらすんごく面白いことになりそう♪…と期待したわりには出番が少なく、主人公とのからみもほとんどない悪徳警官役。クーパー鑑賞度は低し。まあ…お尻にニワトリ突っ込まれたりするギャグなら別に彼で見たくはないわな(笑)。きれいな体のままファレリー兄弟の魔の手を逃れられたのを喜ぶべきかも?(イヤーよかったよかった、下半身が無事で!(笑))。でも、コメディーはもっと見てみたい気が…。(…いやだからべつに下半身ネタじゃなくて…)


 

アダプテーション

歯並びが悪くて(というか歯がなくて(笑))ハンサムな蘭愛好家役。私的なクーパー鑑賞度はぶっちぎり第一位!なんたってセミヌードまで…(あわわ(笑))おとっつぁん役のときは体重を増やしているのか、着太りマジックなのか、それともこの作品ではダイエットしたのか分りませんが、いつもよりえらくやせてて若く見えます♪

 


 

シービスケット

競走馬の調教師役。足を傷めた馬と騎手が奇跡のカムバックを果たした実話の映画化。クーパー氏抜きにしても素直にいい映画です。ジェフ・ブリッジズまで見られて得した気分♪

 


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